第6回(2020年)ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)グランプリ受賞 品川区中延二丁目旧同潤会地区防災街区整備事業できるまで物語品川区中延二丁目旧同潤会地区
防災街区整備事業できるまで物語

ジャパン・レジリエンス・アワード
グランプリ受賞

古い木造密集地区を
災害に強い街へと再生。
「中延二丁目旧同潤会地区
防災街区整備事業」

東京都が定める「木密地域不燃化10年プロジェクト」における「不燃化特区」に指定されていた品川区中延二丁目旧同潤会地区。関東大震災からの復興以来、無秩序な増改築によって防災性の大きな問題を抱えていたこの地区を、品川区と共に災害に強い街へと再生し、2019年3月に「アトラス品川中延」として竣工しました。関係権利者が140名・85画地に及ぶこの事業は、東京都内の防災街区整備事業としても大規模な事例です。

「中延二丁目旧同潤会地区
防災街区整備事業による災害に
強い街づくり」の評価ポイント

地域全体の安全性を確保
木造密集地域が耐火建築物となり、街区全体の延焼防止にも寄与。空地や防災通路の確保により防災性が向上しました 。また広域避難場所である小学校・帰宅困難者対策施設である公共施設とつながって、地域で役割を果たせる存在として機能します。
多世代のコミュニティ形成
建替え前からの居住者とともに新しく子育て世代も。バランスの良い街づくりを実現しました。
災害時の心強い支援
品川区と「災害時における帰宅困難者の受入れ等に関する協定」を締結。マンション1階に帰宅困難者を受け入れる集会室を設け、広場や公園に、かまどベンチ、防災井戸、簡易トイレを設置しました。
周辺町会と連携、災害時の地域の
互助・共助を高めることを目的とした
地域の防災セミナー開催
集会室を使ってセミナーを開催。
AED の利用方法などの「救命講習」や広場や公園に設置した、かまどベンチ、防災井戸、簡易トイレの使い方を体験。