通勤駅に向かう道すがら、浅草寺へのお参りで始まる朝。
にぎわいの時を待つ静かな仲見世通りは、毎日歩いていても新鮮な感じがする。ときどきルートを変えながら江戸の雰囲気の中を歩くこの時間は、ささやかな楽しみの一つだ。
すれ違う外国人観光客に道を尋ねられることも多いけれど、今ではスラスラと答えられて、まるでガイドになった気分。
「あそこのスポットがおすすめ」「ここのお店がおいしい」とこの街の魅力を教えたくて、街歩きをする楽しみも増えた。
伝統と新しいものが融け合う“粋の街”には、まだ知らない魅力がたくさん見つかりそうだ。

